約 1,506,913 件
https://w.atwiki.jp/holyfes2g/pages/327.html
金冠条件 草・聖・炎属性モンスターを使わずに勝利 金冠報酬 ギライール マジコ(2) メタリンLv16 ヤルセナスLv16 クレイメアLv16 ルキエル(2) ユミララLv15 シアソルドLv17 アルタンLv19 クラネット(1) フジーマLv14 ネロコLv18 デスピオンLv20 ※所持スキルについては、確認できたものを書き足していって下さい。 ウエスタンコロシアムに引き続き、敵モンスターの弱点を突きやすい属性がまとめて封じられる格好。 逆に言えば、金冠に拘らずにただクリアするだけなら、禁止3属性を使うことで難易度は大きく下がる。 また、敵が使って来る属性が、ほぼ草と地のみと偏っている為、これらに耐性を持つモンスターは有用と言える。 金冠条件に抵触しないエアゲイルや、浮遊持ちアイポーン等は、ある程度育ててあればかなりの安定性を発揮する。 攻撃面では、ルキエルのデッキがロリばかりの為、ガールキラー持ちが1体いると何かと助かる。 禁止される属性が多いものの、相手の属性の偏りが激しい為、難易度はそう高くはない。 地属性に弱いモンスターってデスピオンしかいないような…?しいて属性をあげるとするならば闇か風のほうが良い、かな。 -- 名無しさん (2010-07-04 02 14 10) ↑確かにですね。上の文章少し修正してみました。 -- 名無しさん (2010-07-04 02 24 14) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/holyfes2g/pages/329.html
金冠条件 逃げずに勝利 金冠報酬 ミディル マジコ(2) スノーテムLv17 ジャックLv18 クレイメアLv20 泥パック ルキエル(2) プラールLv17 満月Lv2 リーファLv20 新緑Lv1 シアソルドLv20 剣の極意 クラネット(1) ニードリラLv18 毒針 キンリーLv18 古の英知 ベルゼブブLv20 浮遊 ※所持スキルについては、確認できたものを書き足していって下さい。 Hardに登場したレナリィボールの使い手(スノーテム・ジャック・ニードリラ)が全員続投した上で、 Lunaticの特性により出現順がランダムという超絶マジキチ仕様。 出すモンスターを間違えると一瞬でこちらのMPが消し飛び、金冠条件のせいで逃げられず、そのままジリ貧に追い込まれるなどということもザラ。 対処法としては、ストリートコロシアムLunaticでも少し書いた『吹き飛ばし』が有用。吹き飛ばしによる戦闘離脱は 逃げる行為とみなされない為、素早いモンスターに持たせておけば偵察役をこなす事が出来る。 中でもニワトリスは、アビリティ『超はばたき』と併用すれば、吹き飛ばしの度に、次のバトルの1ターン目に相手をひるませる ことが出来、しかも敏捷性が高い為比較的先手を取りやすい為、特にオススメ。 全体的に嫌がらせが豊富な敵陣営だが、例外的にルキエルだけは3体とも素早い上に複数属性を使う速攻型なので注意。 特に3属性+ドラゴンキラー持ちのシアソルドには、弱点を突かれないよう自軍モンスターの属性をよく確認してから出したい。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki3_sister/pages/807.html
『クレイジー・コロシアム2』の表記ゆれ
https://w.atwiki.jp/leo9632/pages/66.html
名前 使用スキル HP MP 攻撃力 守備力 速さ 経験値 ゴールド 特殊状態 ドロップアイテム スライム @ねんえき @ポイズン @さんせいねんえき 70~ MP 攻撃力 守備力 速さ 30 20G なし ドロップアイテム メタルスライム @にげだす 5~ MP 攻撃力 守備力 速さ 375 0G なし ドロップアイテム ゴブリン @たたきつけ @アクスダンス @きゅうしょねらい 70~ MP 攻撃力 守備力 速さ 35 25G なし ドロップアイテム オーガー @たたきつけ @アクスダンス 80~ MP 攻撃力 守備力 速さ 40 25G なし バトルアクス パラディン @リフレク @ガドキュア @チユゼ @ガードラ @にげだす @デスラ @きゅうしゅつ 550~ MP 攻撃力 守備力 速さ 500 0G なし ドロップアイテム ボス 名前 使用スキル HP MP 攻撃力 守備力 速さ 経験値 ゴールド 特殊状態 ドロップアイテム ガーゴイル @うけながし @ざんげき HP MP 攻撃力 守備力 速さ 1000 500G なし ガーゴイルセット(詳しくはゲーム内の図書館を参照) 出る宝 オーブ全種 バトルアクス 備考 転職回数2回でいける。 道中の敵もHPが高い。全体攻撃技を持っていることがクリアのポイント。 ボスもHPが高いので、道中でなるべくダメージを少なくし全力でボスを倒す。 全体技を無理して持つこともないので全体技がある人とパーティを組むのもよい。
https://w.atwiki.jp/mncorelay/pages/1164.html
ギコリア山脈の隠し洞窟から行ける施設。 最初に訪れたときは存在が示唆されるだけで入ることができない。 二度目に訪れた時、イービルパスを持っていれば(装備する必要は無い)入ることが可能になる。 中に入るとでぃと三月ウサギ?が仲間に加わり、挑戦することができるようになる。 基本的に戦える相手は強敵であり、一部の敵は特定の欠片では勝てなかったりもする。 その分経験値も多く、初回撃破時にはレアなアイテムがもらえたりするので挑戦する価値は十分にあるだろう。 腕に自信があるなら試してみるといい。 なお、強いといってもペイルライダー以上の敵はいないので安心していい。 また、負けてもペナルティはないので何度も挑んでみるとどうにかなるかもしれない。 ちなみに、最後の相手であるフーンフグスに勝つと挑戦状が届き三魔人やミヅチと戦えるようになる。 特にミヅチは欠片が手に入るので、好きなら是非とっておこう。 どうでもいいが本棚を調べると伝説の武具や魔銀や3天使について読めたりする。 そのうち3天使についてはプチリレーについてのものだと思われるが……原作の天使たちにそのような設定は存在しない。 捏造乙。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/eldrago/pages/43.html
難易度☆☆☆☆☆ マモノ使いが腕を競い合う闘技場 王国設立と共に建造された。 常冬の森クリア後、トーナメント(マモノバトル大会)に出場することになる。 トーナメント時 4戦勝ち抜き後に対キャラクター戦3回の合計 7戦。 負けた場合でもなぜか、負けた試合からやり直すことができる。 ただし、負けるたびにマモノの親密度が下がるので注意。 攻略 1回戦 マシュルーム クラブ コボルト フェアリー スパンキー 普通にプレイしてれば、難なく倒せる。楽勝である。 2回戦 ベビーユニコーン カラドリオス ダークフェアリー ベビーサラマンダー ウィルオザウィスプ ベビーユニコーンとカラドリオスを最初に倒そう。あとは簡単。 3回戦 ワーム ラミア カイム 戦闘が長引くと、ワームの毒霧とラミアの誘惑が非常に厄介。 未成熟なパーティだと、苦労する羽目になる。 4回戦 ヘルディクショナリ デスケンタウロス ヘルディクショナリは火に弱く、デスケンタウロスは物理に弱い。 弱点がはっきりしてるので、落ち着いて対処しよう。 5回戦、6回戦 自分以外のキャラ(ラン、ルクス、リズ)と戦うことになる。 当然のことながら、選んだ主人公によって戦う相手は異なる。 主人公でミラを選んだ場合のみ、リズは登場しない。 ランのマモノワイアーム アンフィスバエナ マンドラゴラ マンドラゴラ、アンフィスバエナ、ワイアームの順番で倒していこう。 ルクスのマモノヌエ ユニコーン ウィルオザウィスプ ヌエの叫びが厄介だが、攻撃力はそこまで高くない。 リズのマモノクロウラー バタフライ ドレインモス ドレインモスの吸血に注意。 決勝戦(7回戦) ミラとの戦闘になる。 主人公でミラを選んだ場合のみ、登場するキャラが変わる。(マモノは同じ) ミラのマモノスカルサーペント スプリンクラー 眠り粉を使うスプリンクラーを率先して狙おう。 スカルサーペントに状態異常は効かない。 優勝後に鬼の棲む穴へ行くことになる。 マモノバトル大会に優勝後 自由に勝ち抜きバトルに出場できる。 5、10、20、30、50勝目に賞品として、貴重な肉を貰うことができる。 最初はD、C、Bクラスに出場可。 ストーリーを進めていくにつれて、Aクラス、Sクラスにも出場できるようになる。 獲得アイテム Dクラス5戦勝ち抜き→カラドリオスの肉3個(能力[治癒]取得) 10戦勝ち抜き→ペリュトンの肉5個(蘇生後HPを25%回復) 20戦勝ち抜き→マーマンの肉6個(最大HPを50上昇) 30戦勝ち抜き→ミノタウロスの肉4個(能力[突進]取得) 50戦勝ち抜き→フェンリルウルフの肉3個(蘇生後HPを100%回復) Cクラス5戦勝ち抜き→グリフォンの肉3個(HPを2500回復) 10戦勝ち抜き→ホーネットの肉16個(最大HPを20上昇) 20戦勝ち抜き→ゴルゴンの肉3個(硬さを9上昇) 30戦勝ち抜き→オルトロスの肉3個(能力[連撃]取得) 50戦勝ち抜き→ユグドラシルの肉3個(能力[蘇生]取得) Bクラス5戦勝ち抜き→ホウオウの肉4個(MPを200回復) 10戦勝ち抜き→スペクターの肉4個(最大MPを11上昇) 20戦勝ち抜き→タロスの肉4個(強さを10上昇) 30戦勝ち抜き→ヴァンパイアの肉3個(能力[吸血]取得) 50戦勝ち抜き→ジェノサイダーの肉3個(能力[乱打]取得) Aクラス5戦勝ち抜き→アンモナイトの肉12個(最大HPを25上昇) 10戦勝ち抜き→アヌビスの肉8個(賢さを7上昇) 20戦勝ち抜き→ヒドラの肉3個(能力[再生]取得) 30戦勝ち抜き→ユルングルの肉3個(速さを10上昇) 50戦勝ち抜き→イフリートの肉3個(能力[火球弾]取得) Sクラス5戦勝ち抜き→ベンヌの肉7個(最大MPを9上昇) 10戦勝ち抜き→パズズの肉4個(能力[突風]取得) 20戦勝ち抜き→ラミアの肉5個(能力[誘惑]取得) 30戦勝ち抜き→ウィンドドラゴンの肉9個(最大HPを100上昇) 50戦勝ち抜き→スノードラゴンの肉5個(種族タイプを変化) 攻略 50戦勝ち抜く場合はかなりの長期戦になる。 したがって、時間、全体攻撃、回復系の能力は必須。 おすすめの能力全体攻撃系の能力 治癒 気奪 HPが減ったら、治癒でHPを回復。MPが減ったら、気奪でMPを奪う。 攻撃は賢さ特化型の強い味方、閃光や暗黒稲妻がおすすめ。 ミスティックウルフを賢さ特化型で育てれば、自力で閃光を覚えるのでルクスだと楽。 賢さ特化型でないと、治癒と気奪を生かしきれないので気をつけたい。
https://w.atwiki.jp/ultimatecastellan/pages/756.html
注意 IE8ではページが従来通りに表示さていない可能性が高いです。IE上部アドレス欄右側の「互換表示」でご覧ください。 コロシアム Movie Dairy 動画を置くページは編集方法が違うため、スタイル等設定できませんのであしからずw ● 2011/9/16 19 00 ● 2011/9/15 23 00 ● 2011/9/15 19 00 ● 2011/9/14 ● 2011/9/13 ● 2011/9/12 23 00 ● 2011/9/9 23 00 ● 2011/9/9 19 00 ● 2011/9/8 23 00 ※こちらに掲載されている動画に映っている方で、動画の掲載をやめてほしい方は、動画削除いたしますので、 suzukamail2006-uc@yahoo.co.jpまでこっそりメールでご連絡ください。 面倒な方はゲーム内で「紗牙」にササor郵便くれてもかまいません。ただしその場合はこちらからの質問にも答えられるなアカウント(キャラ)でお願いします。
https://w.atwiki.jp/xbox360score/pages/947.html
ネオジオ バトルコロシアム 項目数:12 総ポイント:200 難易度 ~175:★☆☆☆☆ ~200:★★☆☆☆(ランク25勝) 初心者や未経験者はオン実績が難関 製品情報:http //marketplace.xbox.com/ja-JP/Product/NEOGEO-BATTLE-COLISEUM/66acd000-77fe-1000-9115-d80258410a1f 配信日:2010年6月9日 価格:1029円 ジャンル:格闘アクション 完全試合 1試合パーフェクト(ノーダメージ勝利)達成。 10 チャンピオン ゲームクリア(コンティニュー可)。 15 ネオジオ最強の戦士 ゲームクリア(ノーミスクリア、コンティニュー不可)。 20 スピードハンター 1試合を30カウント以内にクリア(STORY MODE デフォルト設定限定)。 15 ミズチ攻略 ミズチを倒せ(STORY MODE デフォルト設定限定)。 10 真獅子王突破 真獅子王を倒せ(STORY MODE デフォルト設定限定)。 15 NEO-DIO撃破 NEO-DIOを倒せ(STORY MODE デフォルト設定限定)。 20 グッドマン粉砕 グッドマンを倒せ(STORY MODE デフォルト設定限定)。 25 サバイバー SURVIVAL MODEで15勝以上達成。 20 A・Dアサルトマニア 全てのA・Dアサルトを使用(STORY MODE デフォルト設定限定)。 25 ネオジオファン Xbox LIVE対戦にて10勝(ランク マッチのみ)。 10 Mr.ネオジオ Xbox LIVE対戦にて25勝(ランク マッチのみ)。 15 デフォルト設定限定と書かれていない実績は各種設定を変更しても解除出来る。 ネオジオ最強の戦士 ノーコンティニューかつ1回も倒されずクリアで解除。途中で2P乱入すると解除されない。 設定を変更しても解除されるので難易度1、ディフェンスレベル1Pを8 2Pを1、ゲージ1P MAXにすれば簡単に解除出来る。 それでもボスにてこずる場合は、上記の設定で自分の得意なキャラとロバートの組み合わせを選び、道中は得意なキャラで進めつつ、ダブルアサルトを行わずミズチを出現させ、ロバートで開幕直後に画面端まで離れて覇王翔孔拳を3回撃てば簡単に倒せる。 各ボス撃破 デフォルト設定でなければ解除されないが、コンティニューボーナスの敵体力1/4を使えばどのボスも簡単に倒せるはず。 各ボスの出現条件 ミズチ ダブルアサルトを決めた回数が2回以下 真獅子王 ダブルアサルトを決めた回数が3回 NEO-DIO ダブルアサルトを決めた回数が4回以上 グッドマン ①ダブルアサルトを決めた回数が6回以上 ②ダウン+タイムオーバーなし
https://w.atwiki.jp/karakuri_ss/pages/427.html
Rコロシアム 特別試合~戦闘修屠~ 『キレのあるソバット』を叩き込まれ! “無頼”修斗は『苦(く)』の字に折れ曲がった!! 緊張ある光景の為か、球場内は“静寂”に包まれていた。 観客(クレージー)どもは沈黙を守りながらも表情からは“狂気の笑み”が滲み出ていた。 腹部を押さえ激痛に耐えながら、大廣は怒号を飛ばした。 「お、おんどれィ…! ヒィ…ギッ!ヒィ…ギッ! お”ん”ど”れ”は”ァ”………ッッッッッッ!!!!!!」 言うや否や大廣は殴りかかろうとしていた… 「そこまで(ストップ)!」 それは“静かな”警告だった。 それは“冷たい”警告だった。 それは“死神”の警告だった。 声の主は大会主催者である…科学者“R”であった。 死神(科学者“R”)は続ける。 「この大会を主催したのは私だ。 参加者(ファイター)である君が試合内容を決める権利はない。」 大廣は『ビキ…ビキ…』と血管を浮き上がらせ吼え立てた。 「あ゛あ゛!ジジイッ!! おんどれが…! ………ッ ………ッ ………ッ …ァア?!」 大廣は押し黙ってしまった。 “O社お抱えの傭兵隊”…4機の6型が アサルトライフルの銃口を“無頼”修斗に突き付けていたのである。 「……ッ!!」 “更に”大廣は押し黙る。 科学者“R”の手には“リモコンのような物”が握り締められていた。 脳筋な大廣でもそれが“何か”瞬時に分かった。 …“爆破装置”である。 科学者“R”は見下すような冷たい眼で“無頼”修斗を見て言い放った。 「君には二つの選択肢がある… 黙って試(死)合場(ケージ)に入るか… ここで“無頼”とやらを示して無惨に散るか… 『二つ』に『一つ』だ。」 科学者“R”は続ける! 「さぁ選びたまえ!ここは『自由の国』アメリカだっ!!」 これに対し…“無頼”空手の大廣憲幸は 「イ…YES…科学者“R”!」 ただただ“死神”の試(死)合(ゲーム)ルール変更に従うしかなかった。 ― 選手控室 カメラから、その光景を見て『純白の空手着』に身を包み静かに正座する男の姿があった。 男の拳は“よくデキあがっており”空手への情熱と錬度が見て取れた。 『寸止め不殺拳』と自称する…沖縄空手家の花岡冬之進である。 「…お前はどうするんだ?」 そう質問するは、『紅髪の男』ゼダ。 「。」 沈黙を守るは…花岡冬之進。 「……HUN。 Mr.ハナオカ、そろそろ行くぞ。 “バトルシューティング研究チーム”がお待ちかねだ。」 ゼダがそう言うと… 「承知した…」 “春風”の如く静かに花岡は答えた。 ― M州D市 某球場 試(死)合場の中央に立つは、タキシード姿が不似合いの東洋系男… リングアナのロバート・チェンである。 その利き腕である右腕にはマイクが固く握り締められていた。 「皆様………」 「大変お待たせしましたッ!!」 「これより!大会主催者“R”の許可によりッ!!」 「試合形式を…ッ!!」 「金網(ケージ)・死合(デスマッチ)に変更して行いますッ!!!」 ロバート・チェンがそう大声で叫ぶや否やッ!!! ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! オオオオオオ―――ッ! オオオオオオ―――ッ! オオオオオオ―――ッ! 観客達(クレージーども)の歓声と地団駄!そして、歓喜と狂喜が入り乱れ! スタジアムは熱気と狂喜の渦に包まれていたッ!!! ドドン! ドン! ドドン! ドン! ドドドドドド…ン! ドドンッ!!! それを煽るかのように鳴り響くは和太鼓(ジャパニーズドラム)! そして、試(死)合場である金網(ケージ)内にいるは“5人の剣闘士(グラップラー)”であった。 以下がその“剣闘士(グラップラー)達で”ある。 【大廣 憲幸 28歳 国籍:日本】【スタイル:“無頼”空手】 東京・浅草を縄張りとする川口組(ヤクザ)の用心棒を務めるステゴロ空手家。 街頭ルールで磨きに磨いた喧嘩カラテを『“無頼”空手』と自称している。 打撃以外にも、空手を始める前は柔道(JUDO)の選手であった為に組技(グラップリング)も得意。 【搭乗機:“無頼”修斗】 機体は普通(ノーマルカラー)である“白”としながらも 『青い道着』を着こみ、背中には大きく金字で “無頼” と書かれてある。 【ネメア・タイラー(本名 平 省三) 36歳 国籍:日本】【スタイル:プロレスリング】 妥協を許さぬガチンコ(セメント)レスラー。 古代ギリシャ・ローマ彫刻の英雄の如き肉体を持っている。 ライジングプロレスのレスラーだったが、妥協を許さないガチ(セメント)レスリングを続けた為に団体から解雇処分を受ける。 その後、『ネメア・タイラー』のリングネームの元、アメリカやドイツのインディーズプロレス団体を転々とする。 プロレスラーになる前は南辰館空手の選手だった為、打撃も得意。 【搭乗機:ネメア修斗】 基本色は琥珀色。赤のスパッツを穿いている。 特徴的なのは、獅子の頭部を象った頭部を持ち、古代ギリシャ・ローマ彫刻の英雄の如き リアルな『筋肉体(マッスルボディ)』を形どった胴体部を持つ修斗。 【セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル 29歳 国籍:アメリカ】【スタイル:MMA】 米国・ニューハンプシャー州マンチェスター出身。 MMA…“M”ixed “M”artial “A”rts 混合格闘技(総合格闘技)の元ヘビー級チャンピオン。 報酬(ギャラ)を巡り、大物プロモーターと揉め暴力事件を起こした為に米国・MMA界から追放処分となる。 必殺の『フィッシャー・フック』はKO率90%以上。 【搭乗機:修斗"フィッシャー"MMA!】 基本色は茶色(ブラウン)であるが、頭部だけ深緑色に着色され 赤の“オープンフィンガーグローブ”を装備している。 穿いてある黒のスパッツには、イタチ科の動物“テン”をイメージしたロゴが印刷されてある。 【ホルヘ・ラーモス 32歳 国籍:ブラジル】【スタイル:ラーモス柔術】 ブラジルの柔術家一族“ラーモス一族”の末弟。ラーモス柔術“茶帯”。 『ラーモス一族最凶の喧嘩屋』自称ストリートファイト300戦無敗。 『パン柔術選手権一回戦3年連続反則負け』などの問題行動が多すぎた為に一族から勘当、破門される。 後にマフィアが主催する地下バーリ・トゥードに参加しチャンプとなる。 【搭乗機:ラーモス修斗】 基本色はブラジルのサッカー代表選手(英雄達)を彷彿とさせる『カナリアイエローと緑(“カナリアカラー”)』。 ホルヘの性格(その凶悪さ)とは対照的な“白”の柔術着には、ブラジリアン柔術特有のパッチやワッペンなどがあちこちに貼られている。 【“ノンクレジット”(公称されず) 30代後半 国籍:?】【スタイル:不明】 謎の“闘士”。 褐色の肌を持つ『黒人(ブラック)』ということ以外、本名・流派(スタイル)共に『今のところ』不明。 【搭乗機:アンモナイト修斗(正式な名前があるようだが“公称”されず)】 基本色は黒(ダークブラック)。 古代種である『アンモナイト』を彷彿とさせる形状の頭部が独特の雰囲気を醸し出す。 また、普通(ノーマル)な修斗と違い細身なフォルムをしているが、それが却って“不気味さ”を演出している。 おまけ 【花岡冬之進 29歳 国籍:日本】【スタイル:不殺拳】 沖縄空手家(詳しい流儀は不明だが“上地流系統”の技法を使うとの事)。 短慮でもなく、温和な男であるが太平の世にあって、拳に血を吸わせた経験は実に『五度』。 打ちたくないと心より願いつつも、かかる事態に陥る“不幸な男”。 本来ならば第六試合で“無頼”空手の大廣との対戦予定があったが 急遽、試(死)合形式が変更し幸運にも闘わずに済んだ為、今回は“棄権”した模様。 金網(ケージ)内は… 既に“緊迫”の状況である。 各々が… 次に どのように“動く(ムーヴ)”するかどうか… “思案”し… “策”を練っていた… 『ドンッ!!』 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 和太鼓(ジャパニーズドラム)が鳴ったッ!!! 『開始(ファイ)ッ!!』 それは『開始(ファイ)』の合図であった! それは『獄闘(バトルロイヤル)』の開始(ファイ)であった! それは『試(死)合(デスマッチ)』の獄闘(バトルロイヤル)であった! “5人の剣闘士(グラップラー)”達はッ! “5機のDTS搭載マシン(修斗)”はッ! “己の流儀(スタイル)”独特の構えを取っているッ! がッ! “構えを取らない”機体(修斗)がいたッ! “ノンクレジット”(公称されず)! “アンモナイト修斗(正式な名前があるようだが“公称”されず)”である! 「4人全員で掛かってこい。」 「まとめて倒してやろう。」 !? !?!? !?!?!? !?!?!?!? それは“挑発”である! それは“挑戦状”である! ……………… 暫しの“沈黙”が続いた後… ドドド… ドドドド… ドドドドド… ドドドドドド…! 「お”ど”り”ゃ”あ”あ”あ” ァ”ァ”ァ” ア”ア”ア”~~~ッ!!!」 「どこまで嘗めとるんじゃアアア~~~イ゛ッ!!!」 イチバン最初に動いたのは…! “無頼”空手の大廣憲幸じゃ~~~~~~ッ!! これが恥を掻かせてくれたお返しじゃ~~~!! ホンマモンの先制攻撃じゃ~~~! ホンマモンの喧嘩カラテみせたるゥゥゥ~~~! くらえ!くらえッ!! 何人もの『ヤクザ』の頭蓋骨を砕いてきたッ! 全体重を乗せまくった! 自慢のゥ! 自゛慢゛の゛ゥ゛ッ゛!! 『血桜拳(サクラ・ナックル)』じゃ~~~!! これはのゥ! ワシが中学までやっとった野球(ポジションはキャッチャー)のスローイングのフォームと!! 高校から始めた近代柔道(JUDO)のパワー!! そして、街頭で“磨きに磨いた喧嘩カラテ”の打撃の三つを組み合わせた!! 『全く斬新すぎる必殺拳』じゃ~~~!! 『 こ れ が “無頼” 空 手 じ ゃ ア ア ア ァ ァ ァ い ッ !!! 』 ガキャ…ッ ドン! 「!?」 “無頼”修斗が仰向けに倒された(ダウン)した… 何者かが…両足を取って『テイクダウン』させたのだ! 「遅れてるぜアミーゴ…ジャポンの喧嘩はよゥ!」 その正体は…! メキャ…!(“無頼”修斗の顔面に頭突きを入れた!) 白の柔術着(ド派手なパッチやワッペンなどがあちこちに貼られている!)を着込んだ…! ゴキャ…メギャギャ!!(次に素早く腕をとってバキ折った!) “茶帯”を結んだ…! ゴッ!(素早く立ち上がって“無頼”修斗の顔面を踏みつけた!) カナリアカラー(カナリアイエローと緑)の修斗…! ゴッ!ガギャッ!ゴゴッ!(まだ“無頼”修斗の顔面を踏みつけている!) 南米の喧嘩屋…! ドグチ…ッ!(トドメとばかりに足刀を“無頼”修斗の首元に叩き込んだ!) 内部にいる“無頼”空手の大廣憲幸は吐血して…『死亡』ッ! 「ザコはこれで片づけた…」 ブラジルの柔術家一族“ラーモス一族”の末弟!『ホルヘ・ラーモス』だッ!! 「ラーモス柔術もナメられたもんだゼ…アミーゴ!」 シ゛ュ゛ラ゛~゛~゛~゛~゛~゛~゛ッ゛!!! 『ラーモス一族最凶の喧嘩屋』! 自称ストリートファイト300戦無敗! この恐るべき柔術家は獲物を狩る“毒蛇(バイパー)”の如く! 静かに!素早く! 仕掛けた(タックル)ったのだ! “ノンクレジット”が!“アンモナイト修斗”が! 次 に … す る ! 動 作 (ムーヴ) は ッ !? その時…一人嗤うは科学者“R”! 「クックックッ…!」 「日本(ジャパン)の喧嘩屋(カラテもどき家)が散って… 次に散るのは、南米の強豪柔術一家(ストロング・ジュージュツファミリー)の喧嘩屋か。」 バトルロイヤルから開始して…僅か『数十秒』。 球場(スタジアム)は『濃密』で『圧縮』された時(タイム)が流れていた。 Rコロシアム 特別試合(バトルロイヤル・デスマッチ) 現在状況 死亡:大廣 憲幸(“無頼”空手) 生存:ネメア・タイラー(プロレスリング) 生存:セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル(MMA) 生存:ホルヘ・ラーモス(ラーモス柔術) 生存:“ノンクレジット”(不明) “UFC” アミーゴは知ってるかイ? 1993年11月12日に開催された“伝説のMMAイベント”ダ 参加選手は『キックボクサー』『カラテ家』『スモウレスラー』などといった猛者8名… その中で“無傷で勝ち上がり”ッ! “圧倒的な実力”で優勝した男がいル…! ホイス・グレイシー 無名の男だっタ…小柄な男だっタ… “細身で打撃をほとんど使わない”この男が大男をブチ倒しまくって優勝したんダ! 男の流儀(スタイル)は『グレイシー柔術』 すなわち『ブラジリアン柔術』ってヤツサ! ホイスの登場以降、格闘技界にブラジリアン柔術家がリングに出まくっタ! そして、圧倒的な実力を見せまくっタ!! 何時だって最強は“ブラジリアン柔術”! 世間はそういう“見解に一致した” だが…“ムーブメント”事が仇になっタ “研究”されたのダ…“対抗策”を練られたのダ… 何時しカ… 「『ブラジリアン柔術が最強』?!そんなもん何時の時代の話ダヨwww」 そう言われるようになリ…(そんな風に言うバカは半殺しにしたがヨ) 『自流派の大会』という“殻”に閉じこもるようになっタ 違うだロ!? 何時だって最強はブラジリアン柔術! バーリ・トゥード(何でもあり)の中でこそ輝ク! オレはそう“信じていル”! 自流派の大会のチャンピオンになっても嬉しくねェ! ラーモス柔術の起源は最強と謳われたグレイシー柔術!! 「オレは『最強』だアアアァァァッ!!!」 仕掛けた(“タックル”った!) 仕掛けた(“タックル”った!) 仕掛けた(“タックル”った!) それは『“弾丸”!』 NFLの選手以上の!スモウレスラー以上の!“力強く”“低い”タックルであった! 無論は狙うは“必勝パターン”である『テイクダウン』させてからの “マウントパンチ”…! そして、『ラーモス柔術(寝技からの絞め技・関節技)』! 最後にトドメの『踏みつけ(ストンピング)』である! ド゛ グ゛ワ゛ァ゛ン゛ チ゛ィ゛ イ゛イ゛ イ゛ィ゛ ィ゛ィ゛イ゛イ゛ イ゛ ン゛ン゛ン゛ッ゛ ッ゛ッ゛!!! ・ ・ ・ ………… 『弾丸貫通(タックル)』成功? …………… 『テイクダウン』? ……………… 『結果』は…? ………………(球場(スタジアム)は“静寂”に包まれている) 「すっげ…」 静寂の球場(スタジアム)で“第一声”を『初めて』発した男がいる。 地下プロレスのオールドファン… ミヒール・ジマーマン(オランダ領アルバ島出身の元メジャーリーガー)である。 「“斜め”にブッ潰されやがった…」 前足を踏み込み…“しっかりと全体重(重量)が乗った”アンモナイト修斗の『素突』が顔面にめり込んだ為 ラーモス修斗は、弾丸発射(タックル)の途中だったからか“奇怪”なポーズをとり下斜めに潰され(吹っ飛び)『ダウン』した。 ラーモス修斗(ホルヘ)は…?! ギ…ギッ…ギギ… …と痙攣していた。 「SUGEEEEEEッ!」 「「SUGEEEEEEッ!」」 「「「SUGEEEEEEッ!」」」 「すげえよッ!マジすっげ!!」 「弾丸(タックル)を叩き落としやがったよ!」 「何モンだよォー?!あの黒人(ブラック)!」 球場(スタジアム)にいる観客達(クレージーども)は、無名の選手“ノンクレジット”の『強さ』に賞賛を送り!又、畏怖する! 格闘技好きならば誰もが知っている『ラーモス柔術(一族)』… その末弟であり悪名高い、南米の喧嘩屋(テクニシャンであるホルヘ)が“一撃”で『ダウン』したからである。 “主賓”として招かれ、NY(ニューヨーク)にて“地下バーリ・トゥード”を主催(経営)し、ホルヘを子飼いする(雇う) 暗黒街の『首領(ドン)』“ハッピー・アバチーノ”は『信じられない!』ような顔で言った。 「し、信じられへん…! ホルヘのタックルは、“元小結(スモウレスラー)”でさえテイクダウン(倒せる)ほどの “パワー”と“スピード”なんやで…!?それをこうも簡単(イージー)に…ッ!!」 アバチーノの“驚愕”に…科学者“R”は… 「クックックッ…」 …と静かに哂うだけであった。 一方…剣闘士(グラップラー)達がひしめき合う金網(ケージ)内とはというと… パチ…パチ…パチ… 高慢な“拍手”をするものがいた。 「すばらしい(エクセレント)!」 棒読みで“賞賛”の言葉を送るものがいた。 「ミーがお相手しよう♪」 総合(MMA)の雄…セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒルである。 そして、掌を開いて重心を落とし構えるは… 基本色は茶色(ブラウン)で頭部だけ深緑…その両拳には総合(MMA)の象徴の一つである “オープンフィンガーグローブ(赤色)”を装着し、穿いてある黒のスパッツには、イタチ科の動物“テン”をイメージしたロゴが印刷されてある 『修斗"フィッシャー"MMA!』 「分かったことがあるよ。」 フランクにセオドアは言う。 「『ソバット』といい…『ストレートパンチ』といい… 君が使う技術(テク)の中心は“打撃(ストライク)”!」 フランクにセオドアは分析したことを述べる。 「つまりは“キック”か“カラテ”の経験者!」 フランクにセオドアは説明する。 セオドアは“ふふん♪”としながら続けた。 「ならば『対処は簡単』! “打ったり”“蹴ったり”“組んだり”…“全部駆使”して勝利(ビクトリー)することを宣言しよう!」 …っと!間合いを詰めるセオドア! 「それが総合(MMA)!」 「この世で最も『完成』され!」 「最も『科学的(近代的)』で!」 「『完璧』に近い!」 「格闘技(マーシャルアーツ)なのさ!」 …ドン! 仕掛けたのは… 米国風アマレスの“伝統的なタックル”だ! でも、それは“見切られた技”だぞォ!? 「NO!これは罠(フェイント)さ!」 えっ?どういうことだい!? 「“タックル”と見せかけて!これはね♪」 「KO率90%を超える、ミーの必殺技(スペシャルホールド)!」 シュタ!(タックルを止めた!) 「そ・の・名(ネーム)・も・オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛!」 ブン!(肩を旋回する!) 「 『 フ ィ ッ シ ャ ー ・ フ ッ ク 』 デ ー ス ! 」 左様!フックとは和名で『鉤突き』!! “鉤”とは『釣り針』! 『釣り針』と謂えば"釣り(フィッシャー)"! つ ま り は ア ア ア ッ ッ ッ !!! 勝利(ビクトリー)を釣る(フィッシング)するのダァァァッ!!! ぶっちゃけ!所謂『ロシアン・フック』の事だが気にするナ! 【ロシアン・フック】 腰の回転を極力使わず、肩を回して打つフックの一種。主に総合格闘技で使用される。 総合格闘技にてボクシング式のフックを打つと、体の軸を腰を中心に切る必要があり、そこをタックルに入られてしまうという弱点がある。 そこで、相手に対し正面を向いた状態から肩を回して打つことで、この弱点をある程度カバーできる。 ロシアン・フックの名は、この技を得意とした総合格闘家のイゴール・ボブチャンチンがロシア人(正式にはウクライナ人)であることから 修斗の創始者…“伝説の虎仮面(タイガーマスク)”こと“佐山聡”によって名付けられた。 ゴ゛ ア゛ア゛ ヂ゛ヂ゛ヂ゛ イ゛イ゛イ゛ ィ゛ィ゛ イ゛ ン゛ン゛ ン゛ !!!!!! ・ ・ ・ ……… ………… …………… ……………?! 「~~~~~~ッ!?」 結論は先に述べよう…セオドアの必殺技(スペシャルホールド)… 『フィッシャー・フック』は不発であった(躱されていた)。 だが… 金 網( ケージ) の 壁 を 突 き 破 っ て い た 。 「凄まじい威力(インパクト)だな…」 ッ!!!??? 「だが“読める”…下らん技だ。」 “ノンクレジット”が乗るアンモナイト修斗が後ろに回り込んでいた。 「…。」 そのやり取りを見て。腕を組み無言で静観するは妥協を許さぬガチンコ(セメント)レスラーのネメア・タイラー。 「くっ…!黒人(ニグロ)がッ!!」 悔しさのあまり“差別用語”を吐き捨てるセオドア。 そしてェ…! 急いで正対だ! 「DEYAAッ!」 ガチャッ! ローキックだ! 「余裕ぶるんじゃねぇゾ!コラァッ!!」 カッ! お次はジャブだ! 「黒人(ニグロ)がッ!!」 ガシィッ! またまたジャブだ! 「“ジャッキー・ロビンソン”みてぇに!」 ローキックだ! 「“モハメド・アリ”みてぇに!」 ローキックだ! 「“マルコムX”みてぇに!」 ローキックだ! 「“キング牧師”みてぇに!」 ロ ー キ ッ ク だ ア ァ ッ ! 「 調 子 こ い て ん じ ゃ ね ェ ゾ ォ ォ ! ? 」 組み付いた! 「オオラァッ!その腕(アーム)をヘシ折っ…」 ド゛ギ゛ャ゛ッ゛!! セオドアは背部に激痛が走った。 組み付いた時に“肘”を落とされていたのだ。 セオドアの動きと同時に彼が乗る修斗"フィッシャー"MMA!も前のめりに体制を崩したが… 「…畜生(FUCK)ッ!!!」 セオドアは直ぐに体制を持ち直し、アップライト(打撃の態勢)を取った。 Rコロシアム 特別試合(バトルロイヤル・デスマッチ) 現在状況 死亡:大廣 憲幸(“無頼”空手) 生存:ネメア・タイラー(プロレスリング) 生存:セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル(MMA) ダウン:ホルヘ・ラーモス(ラーモス柔術) 生存:“ノンクレジット”(不明) 「ギ゛リ゛…ギ゛リ゛…ギ゛リ゛…」 “フランク”さが消えたセオドアは歯ぎしりをする。 それを見て“ノンクレジット”は『やれやれ』といった表情を浮かべ"こう告げた"。 「どうした…?打たないのか?」 …? 「この“距離”ならば…」 ………… 「『打って』良し…」 ………… 「『蹴って』良し…」 ………… 「『組んで』良し…」 ………… 「『どれを繰り出しても良い』ぞ?」 ………… 「今一度『“フィッシャー・フック”を繰り出しても良い』のだが?」 …ッ!!! ・ ・ ・ ビ゛キ゛… ビ゛ キ゛… ビ゛キ゛ィ゛…!(セオドアは怒る!) 「 “ 上 等 ” ッ !! “ 上 等 ” じ ゃ ね ェ か ッ ッ ッ !!! 」 フッ…(セオドアは肩を旋回する!) 「 次 は 絶 対 に ハ ズ さ ね ぇ エ エ エ ――― ッ !!! 」 ド゛ン゛!(セオドアは全体重(重量)入れて踏み込む!) 「 “ 脳 ミ ソ (ブレイン) ” を 弾 け (シェイク) さ せ て や る か ら ッ !!! 」 『イゴール・ボブチャンチン』を! リ゛ス゛ペ゛ ク゛ト゛オ゛オ゛ オ゛ オ゛ オ゛オ゛~~~ッ゛!!! KO率 90%を 超えます! “必殺(スーパーインパクト)”なァァァ~~~ッ!!! 『 フ゛ ィ゛ ッ゛ シ゛ ャ゛ ー ・ フ゛ ッ゛ ク゛ 』ウ゛ゥ゛ウ゛ ウ゛ウ゛ーゥ゛ウ゛ ーウ゛ウ゛ ウ゛ッ゛ッ ッ!!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「このボールにサインかい?」 YES! 「少年(ボーイ)の夢は?」 MLBプレイヤー! 「プロ野球選手(メジャーリーガー)?」 「いい夢(ドリーム)だ!」 「俺っちも未だひよっ子(マイナーリーガー)だが、いつかは上(MLB)に上がってみせるさ!」 『 レ ッ ツ プ レ イ ツ ー ! 』 ああ…結局この人… 2年後に解雇されるんだよなァ… でも…この名も無きマイナーリーガーに貰ったサインボール… 自宅に"まだ"保管してるんだよなァ… なんで残してるんだろ? あっそうか… ミーはMLBのチームより…このAAクラスのチームの方が大好きだったんだ… 『ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ』 トロント・ブルージェイズ傘下のAA級の球団 俺の地元ニューハンプシャー州のチームなのさ♪ ………… そうだそうだ!この人は当時のエースだったんだよな~ 肘さえ故障しなければ今頃は… ・ ・ ・ ・ ・ ・ やった~~~ッ!! ミーは“MMAのヘビー級王者(チャンプ)”だッ!!! この世で最も『完成』され! 最も『科学的(近代的)』で! 『完璧』に近い! 格闘技(マーシャルアーツ)の! …………? んん…? って…… “さっきからなんだこりゃ?” !! これってもしかして… 『死に際に体験する』と言われてる… 走 馬 灯 …!? ・ ・ ・ ド゛グ゛チ゛ャ゛…ッ゛!!! “修斗"フィッシャー"MMA!(セオドア)の頭部は鋼鉄の床に強打”していた。 『フィッシャー・フック』を打つ途中で組まれ(グラップルされ)… アンモナイト修斗に投げられたのである… セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル…“頭部強打”の為… 『再起不能』… オ゛… オ゛オ゛…! U゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛O゛!!!!!!!! 観客達(クレージーども)は吼える(叫ぶ)! 「何あれ?マジすっげ!」 「「マジすっげ!」」 「「「マジすっげェ~~~ッッッ!!!」」」 観客達(クレージーども)は賛美する! 「“ノンクレジット”!」 「「“ノンクレジット”!!」」 「「「“ノンクレジット”!!」」」 「フェッフェッ…『ジ・ハンドレッド』を思い出すわい。」 「あんなヤツどこに隠れてたんだよ…」 「それよりも“あの投げ技”だよ! “ 投 げ 技 ! ” 」 「知ってる?あの技…」 「知らねェ~べ。」 「“受け身不可能”だぜ…ありゃ。」 「えげつねェ…」 「“えげつねェ”のサイッコー!」 観客達(クレージーども)は次々に狂喜乱舞する! 「“ノンクレジット”!」 「「“ノンクレジット”!!」」 「「「“ノンクレジット”!!」」」 ………… 「なるほど…“ベトナムホイップ”か。 一世紀前の格闘家…『ベニー・ユキーデ』が使用したと言われる投技。」 そう解説するは“残りの一人”ネメア・タイラーであった。 【ベトナム・ホイップ】 “リングの赤い蝶”と言われた不世出のマーシャルアーティスト。 『ベニー・ユキーデ』が使用した投げ技。 少年マ○ジンで連載された『四角いジャ○グル』によれば K師範「あれこそは、米軍特殊部隊の殺人技『ベトナムホイップ』!! かつて数えきれぬベトコンがあの技の餌食となり、ジャングルの土になったと言う…」 …と解説されているが、実際は柔道の黒帯でもあるユキーデが試合(VS大貫忍)で出した投げ技にしか過ぎない。 だが、頭部から落ちるこの“危険な投げ技”により対戦相手である大貫忍は負傷してしまったという。 「………。」 その解説を聞いて…“ノンクレジット”は依然として『無構え』のまま。 DANッ!DAMッ!!DANッ!!!DDDDDDAAAAAAMMMMッッッ!!!!!! 地団駄を踏む観客!! GONッ!GYAッ!!DONッ!!!GGYAAAAAOOOONNNNッッッ!!!!!! 発狂猛獣(ビースト)の如く叫びあげる観客!!! 睨み合う両雄ッ!! グ゛ニ゛ャ゛~~~~~~!!!(両者の闘気で空間が歪む!) さてさて!“ファイナル”と相成りまして… 「アミーゴッ!アミーゴッ!」 …? 「 ア ッ ミ ィ ィ ィ ――― ゴ ウ ウ ウ ゥ ゥ ゥ ッ !! 」 “水を差した”のは誰だアァ―――?! “意識が回復した”! 『 ホ ル ヘ ・ ラ ー モ ス だ ッ !!! 』 ガキャ…!(ラーモス修斗が…) ゴッ…(アンモナイト修斗のバックを取り…) キュッ…!(“チョークスリーパー”を仕掛けた!) 「このまま締め落としてやるゼ!」 完全に極まっている! もう逃げられないッ! シンプルにして究極のフィニッシュ・ホールドッ!! 『絶体絶命』である! ドオン… そのまま仰向けに倒れ込んだ!! 落ちる…!? 「 邪 魔 だ 。 」 ドゴギャッ…!!! ………………(場内は静まっている。) 「あ…」 …と呟くは、ホルヘの雇い主であるハッピー・アバチーノ。 そう… ネメア修斗の大金槌(ハンマーパンチ)が…ラーモス修斗の顔面を打っていた。 “陥没”… “陥没”である。 ラーモス修斗の顔面は“陥没”していたのである。 ラーモス修斗の動きは止まる。 ホルヘは“忘れていたのだ”…これが“多人数参加の獄闘(バトルロイヤル)”である事を… ズギャ…!!! タイラーは間髪入れず、大鉈の如き手刀をラーモス修斗の首筋に叩き込んだ。 奇しくも…ホルヘが大廣を仕留めた時と同じようなやり方で… 『ラーモス一族最凶の喧嘩屋』ホルヘ・ラーモス…『死亡』ッ! 「クックックッ…」 苦笑いを浮かべるは科学者“R”である。 「クックックックックッ…ッ。」 科学者“R”はまだ苦笑いを浮かべている。 「“ノンクレジット”よ…」 科学者“R”は冷たく皮肉る。 「打倒“レスラーへの賛歌(プロレス殺法)”を『供に完成を目指し』日夜研究している 格闘技(マーシャルアーツ)『戦闘修屠(バトルシューティング)』… その代表である貴殿が同じ“プロレス殺法を得意とする者”に助けられるとは。」 Rコロシアム 特別試合(バトルロイヤル・デスマッチ) 現在状況 死亡:大廣 憲幸(“無頼”空手) 生存:ネメア・タイラー(プロレスリング) 再起不能:セオドア・"フィッシャーキャッツ"・ヒル(MMA) 死亡:ホルヘ・ラーモス(ラーモス柔術) 生存:“ノンクレジット”(バトルシューティング) 戻る ― 続く
https://w.atwiki.jp/karakuri_ss/pages/426.html
Rコロシアム 第五試合~獄闘~ スタジアムは、熱気(狂気)と焼き焦げた異臭が立ちこめる。 前の試(死)合でサンキスト”熱情(ヘルファイア)”が使用した 火炎殺法(メイア・ルーア・ジ・サンキスト・ミンストレルソング)により リング内が炎で包まれていたからである。 暫くインターバルを取り、リング内に残った火の消火活動と 意識を失った、サンキスト”熱情(ヘルファイア)”を運び出す作業に入る。 この“インターバルに我慢できない”観客達(クレージーども)は口々に叫ぶ。 「防災訓練はいいから早くしろよゥ!」 「爆散するとこ見てえええぇぇぇ~~~!!」 「さっさと死合を開始やがれェェェ~~~!!!」 リングアナのロバート・チェンは、マイクを手に取りそんな観客達(クレージーども)をなだめる。 「お待ち下さい!お待ち下さい! もう少しの時間でリング内の“整備と清掃”が終了致しますッ!!」 だが猛獣使い(ロバート・チェン)の鞭(言葉)に、観客達(クレージーども)は耳を貸さない。 死臭ただよう“地獄絵図”が一刻も早く見たいからである。 我慢できない観客達(クレージーども)は叫びだした! 「 地 獄 を 見 せ ろ ッ ! 」 「「 地 獄 を 見 せ ろ ッ ! 」」 「「「 地 獄 を 見 せ ろ ッ ! 」」」 ロバート・チェンは半ばムキになってマイクを握り締めて叫んだ。 「お待ち下さいィッ!!!場内は“静粛”に! “静粛”にお願いしますッ!!!すぐにリング内の“整備と清掃”が終了致しますゥッ!!! 場内のお客様は“静粛”に!何卒“静粛”にお願い致しますッッ!!!」 だが、観客達(クレージーども)は“雄叫び”を止めない。 「 地 獄 を 見 せ ろ ッ ! 」 「「 地 獄 を 見 せ ろ ッ ! 」」 「「「 地 獄 を 見 せ ろ ッ ! 」」」 科学者“R”は、この“雄叫び”を聞き… つかつかとリングアナであるロバート・チェンの元へと歩み寄った 「あの…何か?」 ロバート・チェンの問いに対し…科学者“R”は 「貸せ…」 と言うや否や、即座にマイクを奪い取った。 「あっ…!」 「ご来場の皆さん…『『『静粛』』』に。」 科学者“R”は『静かに叫んだ』。 「………………」 「「………………」」 「「「………………」」」 即座に球場の“騒音”は静まった。 四つの死合で興奮していた観客達(ビーストども)は “R”の静かな威圧感を感じ、押し黙ってしまったのだ。 まさにベテランの猛獣使いの如き扱いである。 続けざまにベテランの猛獣使い(科学者“R”)は静かにこう言った。 「もう…“既に試合は始まっておる”。」 ???????????? 球場内の観客達(ビーストども)は“R”の言った意味が分からなかった。 科学者“R”は構わずに続けた。 「清掃員と救護員(スタッフの諸君)… その“殺しの舞台”から退きたまえ。君達も死にたくはないだろう?」 「へっ?」 リング内を掃除するスタッフとサンキスト”熱情(ヘルファイア)”運び出そうとしたスタッフは疑問に思った。 それを見てマイクを奪われ暫く放心状態だったロバート・チェンは言った。 「何故ですか…?」 「クックックッ…」 ロバート・チェンの問いに、科学者“R”はただ静かに笑うだけであった。 …とその時であるッ! “二つの影”がスタジアム内に現れた! ギ"ギ"ギ"ィ"ィ"ィ"ン"ッ"!!!!!!!! …ッと交わるはッ!!“二つの白刃”ッ!!! だが姿が見えない…見えないのである。 「み、見えねェ…ぞ???」 「な、な、なんなんだ…」 「鉄と鉄がぶつかり合う音しか聞こえネェ…?!」 観客達(クレージーども)は、何が何やら全くもって分からなかった。 その状況下の中、観客席に一人の老人がいた。 老人は“尋常じゃない”手をしている。 何度も爪を剥がして重ね鍛え上げた、板のように厚みのある爪… それは、まるで人の手ではなかった… まるで『猛禽類』ッッ!!!!!! “老人”は静かに語る。 「『隆玄』…『甚左』…存分に“戯れ”よ。 今宵は互いに存分に“殺し合え”。 それがあんたらの“任務”じゃてェ。 ウヒャヒャヒャヒャ~~~~~~!!!」 この老人こそ『甲賀モクモク衆』頭目… マスター貞松であるッッッ!!! Rコロシアム 第五試合 隆玄(甲賀モクモク流) 38歳 国籍:日本 VS 甚左(甲賀モクモク流) 38歳 国籍:日本 球場内には、刃と刃が交わる音しか聞こえない… だが“確かに戦っているのだ”。 それ故に観客達(クレージーども)はがなり立てた。 「さっぱりわかんねぇ…!!」 「どうなっちまってんだよゥ?!」 「“R”さんよ!説明してくれやァッ?!」 これに対し…科学者“R”は! 「クックックッ…」 さきほどと同じく…ただ静かに笑うだけであった。 そんな科学者“R”の姿を見て救護員であるスタッフが小さく言った。 「あ、あの…」 科学者“R”は『先制』してこう言った! 「さきほどもいったはずだ…“早く退散したまえ”。 君達の生命が危ない……」 ? スタッフはただただ困惑するだけだった。 その時である… 「ううっ……」 微かに喘ぎながら、動くものがあった。 サンキスト”熱情(ヘルファイア)”の”熱情(ファイヤーパターン)”な修斗である。 この状況下の中で意識を取り戻したのである。 それに気づいた救護員が語りかけた。 「う、動けるか…?」 サンキスト”熱情(ヘルファイア)”は小さく答える。 「ボ、ボクは…とっても強い(サルーイン)な…」 サンキスト”熱情(ヘルファイア)”の状態を見て、もう一人の救護員が呟く。 「……早急な手当てが必要だな。」 ダダダンッ!!!!!! それは“突然”であったッ! !!!!!!?????? その光景に唖然とする観客達(クレージーども)ッ! 無数の“苦無”が…ッ!!! ”熱情(ファイヤーパターン)”な修斗に突き刺さっていたからであるッ!!! 無論これにより! サンキスト”熱情(ヘルファイア)”は…『死亡』…ッ! 「は、はへ…」 「あ、あががが…?!」 困惑するはリング内にいたスタッフ! そして…現れたッ! やっと姿が見えたッ!! それは……… 鎖帷子に身を包みし…“深緑の修斗”であった。 双方共に刃毀れが激しい忍者刀を右手に持ち、左手には飛び苦無を携えていた。 一人の観客(クレージー)が呟いた。 「N、NINJA…?」 その隣にいた、マスター貞松は“アヒャアヒャ”しながら言った。 「“早駆けの術”…まァ簡単に言えば高速の歩法術ですわ。」 観客(クレージー)は、そんなマスター貞松の解説を聞いて言った。 「あ、あんたは……」 マスター貞松は急に“無表情”となってこう答えた。 「あんたは知らんでもええ。」 2機の忍者修斗は、この特殊な歩法術で“高速の戦闘”を行っていた。 哀れにもサンキスト”熱情(ヘルファイア)”はこの戦闘に巻き込まれ、無念の死を遂げたのであった。 そして…!! 両者は再び姿を消した……!!! 「ひ、ひえ~?!」 「科学者“R”…!!」 驚き騒ぐは…獣の檻(試(死)合場)に取り残された大会スタッフ! 科学者“R”は………ッ!! 『“冷たい眼”で見て言ったッ!』 「だから言ったのだ…『退け』と。」 「た、助け…」 「自分の身は自分で何とかしろ。」 助け(ヘルプ)を懇願する大会スタッフに“R”は冷たく切り捨てた。 科学者“R”は更に続ける。 「ほれ…ボヤボヤしている内に…」 「?!」 …………………… 科学者“R”が言った刹那… 清掃員(大会スタッフ)が乗る修斗の一つが… 無惨にも… 真っ二つとなり…… 爆散したのであった……… 「…ひぎィ?!」 傍にいた救護員(大会スタッフ)が恐怖する…直ちに逃げ出そうとするも! ダダンッ!! 無残にも…“飛び苦無”がコクピットに深々と突き刺さった… それは無差別…!『無差別』であったッ!! 次々に破壊(殺)されていく大会スタッフ! ある者は恐怖し!ある者は怯え!ある者は狂乱しながら! ケージ(金網)内は宛ら“地獄絵図”と化していた… 闘う術すら持たない者を“残酷無残”に屠り去る『殺戮ショー』を見て 興奮するは観客達(クズども)であった。 「ひィハハッハッ!爆散ッ爆散ッ~♪」 「“R”の忠告をすぐにでも聞いておけばねぇ(笑)」 「阿鼻叫喚サイッコーッ!」 『 ま さ に 外 道 』 老若男女問わず…この殺戮の舞台を観戦する者達に『人の心』など到底持ちようもなく… 「「「阿” 鼻” 叫” 喚” サ” イ” ッ” コ” ー” !”」」」 球場内の観客達(クレージーども)は大きく叫んだ。 「狂ってる…」 その観客席で一人呟くは、アメリカ上院議員ミッキー・ホフマン氏の女性秘書である。 それにすぐさま嫌悪感を滲み出て反論するは、世間では“善良な政治家”で知れ渡っているミッキー・ホフマン。 「何を言っているのかね?“最高(グレート)”じゃないか…! 君もこの“人の命が散る瞬間”を見て興奮しないのかね…?」 ……………… 女性秘書は何も言わなかった…『サイコ野郎』に何を言っても無駄だと… この獣(男)の秘書になってことを激しく後悔していた。 そして、この殺戮ショーに来てしまった自分を… 試(死)合場は、巻き添えをくらい破壊された修斗の瓦礫の山と化し床には数本の飛び苦無が突き刺さっていた。 それでも…それでも“高速化”での試(死)合は続く。 観客達(クレージーども)は、この“見えない死闘(戦い)”に興奮していた。 そして…… 『 バ” キ” ン” 』 …と両者の忍者刀はへし折れ、投げる飛び苦無は無くなったのである。 両雄ともに歩みを止め、その姿を素人(観客)でも肉眼で確認することが出来た。 「ウヒャヒャ…」 独特の笑い声を出すは、マスター貞松。 貞松は懐から“大麻”を取り出して吸煙し始めながら言った 「忍法体術か…指拳で“抉る”か… それとも圧拳で“撃ち殺す”か…ウヒャヒャ~」 いい状態に“ラリって来た”のか…貞松は“ウヒャウヒャ”としながら更に続ける。 「甲賀モクモク衆の“秘宝”である『煙者の巻物』を盗まれた責任はお前ら二人じゃ… その責任…“両者”とも取らねばなァ…ウヒャウヒャヒャ~~~ 存分に殺り合えよ、そして死ぬがいいわ。」 無表情であったが、貞松の眼から怒りの感情が見て取れた… 2機の忍者修斗は、斬り合いから殴り合い(肉弾)での戦いへと変貌する。 その戦いぶりはまさに“飛燕”…素人では捉えられないほどの速さであった。 『隆玄』 『甚左』 ここで両雄の風体を紹介しよう… 隆玄は髭面で堂々とした筋肉質な肉体を持つが『一切の無駄な贅肉(肉)』がなかった。 一方の甚左は頬がこけ、華奢な体格でまるで『剣劇役者』のようであったが『一切の無駄な筋肉(肉)』がなかった。 両雄ともに38歳…上忍。心技体供に円熟の境地へと到達している。 その死闘(殺し)合いは血生臭さを感じさせながらも、一つの『芸術』を見ているかのようであった。 「美しい(ビューティフル)…!」 科学者“R”は感嘆しながら呟いた。 しかし、何故… “何故、甲賀モクモク流の者同士が死闘(殺し)合わなければならないのか?” 話は数か月前までに遡る… だが、その前に『忍者』について説明したいと思う。 『忍者』 鎌倉時代から江戸時代…各藩の大名や領主に仕え “諜報活動” “破壊活動” “浸透戦術” “暗殺” …となどの隠密行動を生業とする闇の集団である。 しかし、日本が幕末に入り、徳川幕府から明治新政府へと権力が移り変わると 欧米諸国を参考に近代化を果たし、警察、軍隊が創設されると同時にその役目も終え 歴史からその存在が消えることとなり“絶滅”したのである。 そして今日、文献や創作の世界などでしか彼らの存在は知ることは出来なくなってしまった。 かに思われたが… それはあくまでも世間一般の認識にしか過ぎない。 世間が知る由もない『裏の世界』で彼らは… 今日も生き続けていたのである…! その“生き残り”の一つに… 甲賀モクモク衆がいたのであるッ! ― 日本・某地…甲賀モクモクの里にて 隆玄と甚左は、共にここモクモクの里で生まれた。 幼少時より互いに同じ飯を食い、研鑽し、そして成長した。 だが、二人は決して“仲は良くなかった”。 特にこれと言う訳があるわけではないのだが…『馬が合わなかった』のである。 それは対照的な『風貌』からか?それとも『性格』からか?あるいは… …お互いに歩み寄ることは決してなかった。 任務(仕事)で協力し合うことは、あるがそれはあくまでも『任務(仕事)』。 とても『冷めた(ドライ)』な関係であった。 そんな関係(中)、一つの事件が起きた。 甲賀モクモク衆の秘術“早駆けの術”が記された巻物… 『煙者の巻物』が盗まれたからである。 下手人は『虎隠衆』… 忍者衆の中には生き残りを図るために“海を渡った集団”がいた。 虎隠衆はその内の一つであった。 異国の権力者達に自らの『術』を売り込み、歴史の裏舞台を支え続けた。 だが、多くの忍者衆は文化や言葉の壁、また『合理化』の名の下に消え あるいは、その土地の情報機関や特殊部隊に人材ごと吸収されていき… 泡の如く消えていった… しかし、虎隠衆は権力者につかず“傭兵”という形をつくることで辛くも生き延びることが出来た。 だが、この忍者衆は“特殊”であった。 “他流の忍術技を盗み、その技を発展させることで栄華を極めた”からである。 今回の得物は“甲賀モクモク流の秘術とする、『煙隠の術』であった”。 この秘術は特殊な呼吸法と歩法で気配を消失し、あたかも『カメレオンが如き存在』となり 敵に察知されず行動することが出来るという、秘伝であった。 云わば、この秘術が甲賀モクモク衆の生命線であったからである。 その秘術が記された巻物が盗まれた…一大事であった。 何故、甲賀モクモク衆とあろうものが簡単に盗まれたのであろうか…? 理由は『出世欲』である。 頭目である貞松の年齢のせいか、里では次に誰が甲賀モクモク衆の元締めになるか話題に上っていた。 その中に筆頭候補として、隆玄と甚左の名があったのである。 二人はその話題を聞いたとき、興味のなさそうな顔をしていた。 が… その眼には野心の炎が宿っていた。 そして、両雄は行動に移した… 「「秘術である『煙隠の術』を身につけば…ここの頭目になれるッ!!」」 二人は同様の想いにかられ、煙隠の術が記された煙者の巻物が眠る蔵へと忍び入った。 だが、同じ想いで忍び入った二人は出くわしてしまった… その時に二人が起こした行動は… 決闘であった…ッ! 数刻に渡る戦いの中、一進一退の攻防が続き両者は気づいた。 「「『煙者の巻物』がないッ???!!!」」 ― マスター貞松の屋敷にて… 「愚か者めェ…ッ!」 隆玄と甚左は、深々と…深々と頭を地につけていた。 両者は“嵌められた”のである。 里に流れし『次の頭目である筆頭候補は隆玄と甚左』これは全くの嘘であった。 虎隠衆が流した偽の情報であったのである。 たしかに、忍法体術優れた両者であるが決定的に仇となるものがあった。 それは『過ぎた名誉欲』である。 そして、両雄が決して仲が良くなかったということも… それに目を付けた、虎隠衆が偽の情報を流したのである。 目的は一つ…煙隠の術を覚えるためにどちらかが『煙者の巻物』が秘蔵されている蔵へと行くこと。 隙を見計らい、あるいは力尽くで『煙者の巻物』を盗み出すこと…この一点である。 貞松は唾を吐き捨てながら続ける。 「偽の情報を流すなど…基本中の基本の術に謀られよって。 そもそも“煙隠の術”など“上忍や中忍”ならば誰でも覚えさせる術よ。」 二人は耳を疑った…“我々の位は上忍”ならば何故… 「ウヒャッ!お前さんらが“純粋な忍”ではないからじゃてェ~!!」 二人の心理を読んでか貞松はこだまする様な大声で返答した。 貞松は更に指を差して言った。 「貴様らは“忍”ではなく“格闘者”だからよゥ~! 確かに貴様らの忍法体術は認めよう。ワシもそれを買って『下忍の実力しか持たぬ』貴様らを上忍にしてやった! ウヒャヒャ~でもそれが“間違いじゃった”! 忍具や暗殺術を使えるだけでは忍ではなァ~~~いッ!!! 冷静な行動をしてこそ忍者よ!忍者に格闘術はそれほど必要ないのだァ~~~!!」 たしかに思い当たる節はあった… いつも二人が与えられる任務は“破壊工作”や“暗殺”といった“簡単な任務”だったからである。 忍者の花形は“諜報活動”…忍法体術に重きを置く両者はその“基本”を忘れていたのである。 二人は体中という体から脂汗が流れてきた…このままでは『処罰』される… だが、貞松は意外な『判決』を述べた。 「しかし、運がええのぅ~~~お主ら。 ワシの“古くからの友人”から頼みがあってのう。 この任務を成功させれば許してやらんでもない。」 二人は必死になり“ シ ン ク ロ ”した!! 「「それは…それは如何なるッ?!」」 貞松はニヤリとしながら、二人にその任務を伝えた。 「お前ら“デスマッチ”せい。」 「“生き残った者の罪を許そうぞ。”」 「ウヒャウヒャヒャヒャヒャ~~~!!!」 ― M州D市 某球場 ダガガガガガガッ! ダガガガガガガッ! ダガガガガガガッ! …ッと打ち合いが続く! その拳の“形”は“異形”ッ!! 近代空手や拳法のような“圧拳”の“形”ではなく! 朝顔(アサガオ)の如く手を開き、猛獣の爪の如く指を立てた“形”や ジャンケンのチョキの如く中指と人差し指を立てた“形”などを駆使していた。 そして…狙う個所(機体の位置)は両眼や首筋、恥骨といった急所ばかりであった。 しかし、流石はお互いに『熟達者』である。 互いの打拳を 『捌き』 『受け流し』 『往なした』 のであった。 客席に座るマスター貞松は… (ウヒャヒャ…『 必 死 』じゃろうて。普段の倍の力を互いに出しておる。) …とニヤリと笑う。 貞松の心の声に反応したか、大会主催者席にいる科学者“R”は 「その“必死”さが美しい(ビューティフル)。」 …と静かに言った。 攻防は…数十分にも及ぶ“飛燕の激闘”であったが… “未だ決着は付かず…ッ!!” 『BOOOOOOOOOOOOOOOOOッ!!!』 いつしか“華麗な死闘”に目を奪われていた観客達(クレージーども)も 『飽きてきた』のか…“ブーイング”に変わっていった。 その光景を見て、マスター貞松は言った。 「そろそろ決着じゃよ…“あれだけとばせばなァ”。」 この言葉を言うや否や!2機の忍者修斗の動きは突然止まった。 その理由は……ッ! 『スタミナ切れ』であったッ!! 故に……ッ!!! 『両雄の動きはゼンマイが切れた人形の如く止まったッ!』 『BOOOOOOOOOOOOOOOOOッ!!!』 膠着状態を嫌う観客達(クレージーども)は更なる罵声(ブーイング)を浴びせる。 両者の息使いは荒く…激闘に続く激闘で『疲れ』は見て取れた。 それもそのはず…自らの進退をうらなう一戦であり、その緊張感から『肉体的疲労』だけではなく 『精神的な疲労』も大きかったからである。 だが、“同じ流儀”で“幼少から同じ里(場所)で鍛練を積んでいた”為に 二人は互いの“手の内”や“癖”が分かる故に『仕留めきらず』にいた。 ( (忍刀は折れた…) ) ( (忍具もない…) ) ( (技は見切られている…) ) ( (然らばッ!!) ) ( (“切り札”を使うしかあるまいッ!) ) …と!両雄は同じ思いにかられ“決着を付ける”事に決めたのであるッ!! その“切り札”とは!? ビュババババババババッ! ビュババババババババッ! ビュババババババババッ! まず仕掛けたのは隆玄! 甲賀モクモク流の秘伝高速歩法術『早駆けの術』である!! そしてッ!“当たらぬ間合い”で“打拳を仕掛けた”のであるッ!! 血迷ったか隆玄!? 否ッ!! 両手から“固形の物体”が飛び出したッ! 隠し武器の『寸鉄』であるッ!! 【寸鉄】 小さい刃物のこと。掌の中に隠し持って使う。 本来は中国武術や護身具として使われた我眉刺類の暗器のこと。 だが、隆玄持ちし寸鉄は“ただの寸鉄”ではない! “ビッ…!” “飛び出したる”は『寸鉄の尖端部』のである! 尖端部近くの柄にバネが仕掛けられていたのだ。 隆玄の“切り札”である。 この特別製の寸鉄は隆玄が製造を依頼し拵えた代物で『ホオジロ』と名付けていた。 そして、飛び出した寸鉄の尖端部は…甚左の忍者修斗の胸部を貫いた! …かに思われたが。 「隆玄!かかりよったなッ!」 「“それは残像なりッ”!!!」 そう上空から叫ぶは!仕留めたはずの甚左であった!! 故に『ホオジロ』の鋭利な穂先は虚空を貫いた… 甚左の“切り札”である。 これぞ甚左が編み出した技 『鳶迎(とびむかえ)』である。 『早駆けの術』を応用し、歩行速度に緩急をつけることで あたかもその場にいるかのように残像を残しその隙に、秘かに上空へと舞い上がる術である。 「手刀滅把妖牙!!!」 「!!!!!!??????」 そう叫ぶや甚左は、忍者修斗の右手から繰り出した貫手で胸部を貫いたのであった!! 隆玄は…『死亡』ッ! 『勝者』甚左であるッ! “オオオオオオオオオオオオ―――ッ!!!” 「ニンジャってサイコーッ!」 「まさに“サイレントキラー”ってカンジ!」 「ハードな攻防でお股が濡れ濡れだわん♪」 決着を確信し、球場内は観客達(クレージーども)の狂気(歓喜)に包まれる。 「か、勝った…!」 安堵の表情を浮かべる甚左。 「後は…」 …と急いで手を引き抜こうとした。 その時である…! 『 B O N ッ !! 』 “甚左の忍者修斗は爆散した。” これにより…勝者である甚左も『死亡』ッ! 「??????????」 「「??????????」」 「「「??????????」」」 狂気(歓喜)は一斉に静まった。突如、甚左の忍者修斗が爆散したからである。 科学者“R”は、この謎のトラブル?に“即座”に“冷静”に対処する。 「場内の皆様…機体のトラブルが発生した模様。 原因は機体の整備不良か…それとも電子機器の故障かは分かりません。」 高級スーツに身を包んだ観客(クレージー)の一人が質問する。 「じゃあ、試(死)合の結果はどうなる?」 科学者“R”はQ(質問)にA(答える)。 「『勝者はMr.ジンザに変わりはない。』 即座に、次の試(死)合に移りましょう。」 “ウオオオオオオオオォォォォォォォォ―――!!!!!” 場内は狂気(歓喜)の渦に包まれる。 観客達(クレージーども)にとって“次の血肉湧き踊る死闘”が大事なのだ。 …狂気(歓喜)の渦の中、観客席にいるマスター貞松は無表情のままである。 『猛禽類』のような右手には“小型の爆破装置”を持っていた… (ウヒャヒャ…これで“完了”じゃ。) (どちらが“勝とう”とも“許す気はない”わいな!) (さて…“R”や約束通り『煙蜘蛛』とやらを渡してもらうぞ。) (期待の新星…“ケム蔵”にこれをやり…) (『煙者の巻物』を取り返してくれるわい…ッ!) (ウヒャヒャ…) (ウヒャヒャヒャヒャヒャ~~~!!!) マスター貞松は狂気の笑みを浮かび上がらせていた。 Rコロシアム 第五試合 隆玄(甲賀モクモク流) 38歳 国籍:日本 VS 甚左(甲賀モクモク流) 38歳 国籍:日本 勝者:甚左 第五試合の“爆惨”“悲惨”“無惨”という結末が終わりを告げ 更なる“死臭”“火薬臭”を求めるかのように、地獄の闘技場(球場)内は 再び観客達(クレージーども)の狂気と熱気に包まれている。 リングアナである、ロバート・チェンはマイクを手に取った。 ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! オオオオオオ―――ッ! オオオオオオ―――ッ! オオオオオオ―――ッ! その姿を見て、観客達(クレージーども)は地団駄踏み雄たけびを上げた。 「『 そ れ で は ッ ! こ れ よ り ッ !! 』 『 第 六 試 合 を … ッ !!! 』」 気合を入れロバート・チェンは叫び始めた。 “それと同時に…ライト側ブルペンより” “一機の修斗が登場した” “その修斗は…” “『アンモナイト』を彷彿とさせる形状の頭部をしていた” そのアンモナイト修斗の操縦者は、本来ならば最終である『第八試合』で登場する。 『褐色』の闘士…“ノンクレジット(謎の男)”である。 “ざわざわ”と…球場内は騒ぎ始める。 「何事かね…?“ミスター”。」 科学者“R”は“ノンクレジット(男)”に冷たく問い詰めた。 それに対し“ノンクレジット(男)”は言った。 「つまらぬ試(死)合は止めにしましょう。」 ???????????? HAAAAAA?! HAAAAAA?! HAAAAAA?! HAAAAAA?! “ H A A A A A A ッ !!!??? ” 観客達(クレージーども)は怒りの声を上げる。 「ふっざけんじゃねぇゾ~~~!!!」 「失せろッ!!」 「このFUCKアンモナイト野郎!これから良い所なんだろがッ!!」 「おめェは宣教師かよゥ~~~!!!」 Get out (帰れ)! Get out (帰れ)! Get out (帰れ)! Get out (帰れ)! “ G e t o u t (帰れ) ! ” 球場内は『Get out (帰れ)!』コールに包まれる! ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! ダン! …と“怒り”の地団駄を踏みつける! オオオオオオ―――ッ! オオオオオオ―――ッ! オオオオオオ―――ッ! …と“怒り”の雄叫びを上げる! 「静粛に!!」 「………………」 「「………………」」 「「「………………」」」 科学者“R”の冷たい声に会場は一瞬で静まった。 そして…両手を広げ尋ねる。 「“ミスター”…どういう意味か説明願おうか。」 科学者“R”は“ノンクレジット(男)”に返答を迫った。 その言葉から『多少』であるが『怒り』が見て取れた。 私が用意したショーを侮辱するなと…邪魔をするなと… “ノンクレジット(男)”はボソリと返答する。 「科学者“R”…何か勘違いしている。 私は『このRコロシアムを終わらせろ!』と言っているわけではない。」 科学者“R”は静かに言った。 「…と言うと?」 “ノンクレジット(男)”は、待ってたかのようにすぐさま答えた。 「素晴らしい“ギミック”を思いついた。 これから“グダグダと試(死)合を続ける”よりも… 『古代ローマの剣闘士風にバトルロイヤル形式マッチ』に変更しないか?…と。」 ド゛ド゛ド゛ド゛ド゛ド゛ン゛ッ゛!!! それは衝撃!? 衝 撃 で あ っ た ッ !? 否ッ!! 驚 愕 で あ っ た ッ !! 吉 兆 で あ っ た ッ !! その提案に科学者“R”はッ!! 冷たい眼の瞳孔を広げッ!!! 冷たい口元をニヤませてッ!!! こ う 言 い 放 っ た ッ ! 「確かに“ミスター”の言う通りッ!」 「このまま“グダグダ”と続けても“飽きるだけ”ッ!」 スゥーッと息を吸い…科学者“R”は咆哮を上げた! 「よろしい!ならば…死臭漂う“獄闘(バトルロイヤル)”だッ!!」 「会場の諸君はどうかね…?この良き提案(アイディア)を?!」 これに対し…観客達(クレージーども)はッ!? YES!Dr.“R”ッ!! YES!Dr.“R”ッ!! YES!Dr.“R”ッ!! YES!Dr.“R”ッ!! YES!Dr.“R”ッ!! YES!Dr.“R”ッ!! “ Y E S ! D r . “R” ッ !! ” 科学者“R”は羽織っているドラキュラの如きマントをバサリとなびかせ叫んだ! 「では!急遽これより『残り試合の闘士』を集め…ッ!!!」 「獄闘(バトルロイヤル形式)の試(死)合にするッ!!」 オオオオオオ―――ッ! オオオオオオ―――ッ! オオオオオオ―――ッ! 観客達(クレージーども)は歓喜と狂気の歓声を上げた。 これにより、Rコロシアムは急遽バトルロイヤル形式の試(死)合と…… 「 待 て や ァ ――― ッ !!!!!! 」 ドスの効いた声がレフト側ブルペンから木霊した。 球場内はその大声に静まり返った… 「おう!おう!!おおおゥゥゥうううッ!!!」 登場した男は、第六試合で登場するハズであった“無頼”空手の大廣憲幸である。 頭を丸刈りにし、岩石の様な筋肉質な体には刀傷と銃痕がおびただしくあった。 そして、空手家でありながら柔道のカラー柔道衣のような『青い道着』を着こみ 搭載する修斗もそれに合わせ同じ色の道着を着て、背中には大きく金字で “無頼” と書かれていた。 大廣の“無頼”修斗はずかずかと、アンモナイト修斗に近づいた。 「勝手にそんなことされたら困るんじゃいッ! わしゃ世話になっとる組の“あにい”から言われとるんじゃッ!! 『“花岡”ちゅーやつを殴り叩き殺せ!』とのゥ~~~ッ!!!」 “花岡”…本来ならばこの大廣と対戦する『寸止め不殺拳』の花岡冬之進のことである。 「そいつはのうッ!五人も組のやつを殺しとるんじゃいッ!! さっさと出せ!殴り殺してやるわいッ!!! それに待ち望んだ“直接打撃制(フルコン)の試合”じゃない “ホンマモンの『タイマン』デスバトル”を楽しめる機会やっちゅーのに!おおゥッ!!!???」 大廣はジャパニーズマフィア“ヤクザ”の用心棒であった。 元はインターハイで優勝するほどの柔道家であったが『人をぶん殴ってみたい』ということで 高校卒業後、空手に転向し、大手フルコンタクト空手団体『皇道会館』の重量級の選手として活躍したが 顔面なし、投げ・関節なし、急所攻撃なしなどのルールに不満を持ち始め『ホンマモンの喧嘩カラテ』を目指し脱退。 その後“喧嘩カラテ”“路上格闘技”を極める為に、暴力団『川口組』の用心棒となる。 彼の対戦相手である『花岡』なる男は、そこの組の暴力団員をささいな経緯で殺害してしまったのだ。 もっとも…悪いのは暴力団員ではあるが… その後、制裁の為に4名もの者を送り込んだが悉く返り討ちにあってしまった。 そこで大廣を刺客として送り込むことになるが、科学者“R”の提案によりこのような形となったのだ。 まくし立てる大廣に“ノンクレジット(男)”は…… 「Mr.ハナオカは、私が研究する“バトルシューティング”の 特別コーチとして招く…彼がこの無駄な試(死)合に出ることはない。 彼は君のように“短慮”ではない。“彼が君を殺害して気を病む”ような事をさせたくはないのだよ。 準備運動でもしておきたまえ“マウンテンゴリラ君”。」 ビキ…ビキィ…ッ! 大廣は“ビキビキ”と額から血管を浮かび上がらせている。 侮辱され『キレた』のだ。このような場合“次に起こす行動(パターン)”はお約束である。 「 嘗 め と ん か い イ ィ ッ !! 」 “無頼”修斗は二本指を突き立て、“ノンクレジット(男)”が乗り込む修斗のメインカメラがある位置… 即 ち ッ ! 両眼目掛けて突き込んできたのであったッ!! 『 こ れ が “無頼” 空 手 じ ゃ い ッ !!! 』 グ” ワ” オ”オ”オ” オ”ォ”ォ”オ” オ” チ”イ”ッ”!!! 『奇襲』ッ!それは『奇襲』であるッ!! ホンマモンの『喧嘩カラテ』であるッ! ホンマモンの『闘争』であるッ! ホンマモンの『路上格闘技』であるッ! 『 こ れ が “無頼” 空 手 じ ゃ ア ア ア ァ ァ ァ い ッ !!! 』 メ”ギ”ャ”ッ”! 突き入れた!? “失明(メインカメラ破壊)”!? 「 ぺ ギ に ゃ ア” あ” あ” ~~~~~~ッ !!!??? 」 …………………… ペインセンサーから伝わる痛みで悲鳴を上げるは“無頼”空手の大廣! 突き入れたはずの両指は“ぐにゃり”とあらぬ方向に“曲がっていたのだ”。 両指を入れようとした瞬間に“額で受け止めた”のだ。 大廣は苦悶の症状を浮かべ、額から脂汗が流れてきた。 「はぎィ…!はぎィイイイ!!お、おどりゃ……」 ガ”ゴ”ッ”!! 間髪入れず“ノンクレジット(男)”は 『キレのあるソバット』を大廣の“無頼”修斗の腹部に叩き込んだ。 戻る ― 続く